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米国株式下落は結局のところインフレ示現がきっかけか?

感謝祭を経過してもじり高が続きほとんど引く気配が感じられない米国の株式市場ですが、すでに2年債と10年債のスプレッドが0.6%をまったくどこ吹く風のNYダウなどについては、今年は調整が入ってももっぱら日柄調整で来年も前半までは確実な足取りで上昇するといった見方が徐々に強まっています。

こうなると足元で心配されはじめているイールドカーブのフラット化も金利のレベル自体が高いものではないので大きな相場下落の要因にはならないという見解も聴かれるようになってきており、相場の下落転換シグナルとしてうまく機能するかどうかはよくわからなくなりつつあります。

株式相場を後退させる要素とは?

今のゴルディロックス相場は永久に続くなどという驚くべき不届きな発言をするストラテジストも米国には表れ始めていますが、どんなに強い相場にも必ずお仕舞いはやってくるものです。

しかしイールドカーブでそのタイミングを占うことができないとすると株式市場の後退を予想する指標というのは極めて限られることになってしまいそうです。

しかし今確実なものとしてあげられるのはやはインフレの進行であるといえそうです。こればかりは確実に金利を上昇させますし、中央銀行も手をこまねいているわけにいかなくなりますから、リアルな長期金利の上昇が確実にやってくることになります。

こうなると債券金利は上昇し債券価格は下落することになりますから、株式市場にも悪影響がでることは間違いなくなります。

とくに金利の上昇は米国内の企業の収益率を確実に下げる効果を持っていますし資金を借り入れて自社株買いする企業の数も減ることになりますから、かなり株価には影響がでるものと思われます。

結局のところ足元の相場ではインフレが進行しないことから債券金利も非常に低く抑えられてしまっていますが、これがひとたび本格的なインフレへと転換することになれば、状況は一変するものと考えられます。

現状では米国経済にはまだ本格的なインフレが到来していない状況ですが、今後の株式価格の動向を占ううえでは常に気にしておきたいのがインフレ指標ということになりそうです。

本来完全雇用などが実現すると賃金が上昇してどうしてもインフレが進行するものなのですが、そうした状況にもならないというのが米国経済の不思議な部分でもあるといえます。

構造変化が表れたときいよいよ米国の株価は大きく調整することになるのではないでしょうか。

 

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